ハマビシ(トリビュラス)
photo by Harry Rose

ハマビシは日本の海岸でも普通に生えていた多年生の海浜植物です。

以前は珍しくもなかったのですが、海岸の環境が悪くなってその数を減らし、とうとうレッドデータブックに載るほどの希少な植物になってしまいました。

このハマビシは、われわれ悩める中年男性の救世主となってくれる媚薬ハーブでもあります。

中国では昔から生薬として用いられていたのはもちろん、海外でも性機能改善のほかボディビルダーが筋肉をつけるのにいいと人気のハーブなのです。

一方、日本ではほとんどハマビシを口にすることはありません。

今回はこのハマビシについてまとめてみました。

ハマビシとは?

ハマビシの果実
photo by Lars Plougmann

ハマビシはハマビシ科(Zygophyllaceae)のハマビシ(学名:Tribulus terrestris L.)の未成熟果実を乾燥させた生薬です。

人によっては学名のトリビュラスの方がなじみのある名前かもしれません。

中国では神農本草経に上品として掲載されているほど古くから利用されている生薬で、蒺藜子(シツリシ)という名で呼ばれます。

アトピー性皮膚炎の治療に用いられる漢方処方の当帰飲子に配合される生薬として知られています。

また、インドのアーユルヴェーダにおいてもハマビシは、男らしさと活力を呼び覚ますハーブとして有名です。

欧米においては性機能改善のほかにボディビルダーやアスリートたちが筋肉を増やすのにいいと利用しています。

一方、日本においてはハマビシは第2類医薬品に属して、サプリメントには使用できません。

医薬品精力剤に関しても調べた限りではハマビシを配合している製品は見つかりませんでした。

日本でハマビシを使用している製品は、外用のマッサージオイルやソープ、潤滑剤などに限られます。

ハマビシの効能・効果は?

ハマビシ(トリビュラス)には次のような有効成分が含まれています。

  • ステロイドサポニン
  • ハルミン(β-カルボリンアルカロイド)
  • ハルマン(β-カルボリンアルカロイド)
  • ケンペロール(フラボノイド)
  • アストラガリン(フラボノイド)
  • リグナンアミド

 

中国の漢方では利尿・止痒・消炎・解毒・鎮静作用があるとされていて、先のアトピーに対する処方のほかに、眼科(充血・流涙・疼痛など)によく応用されています。

一方、欧米では近年の研究でテストステロンを高める作用が明らかになってから、アスリートたちが筋肉を効率的に鍛えるためにハマビシを利用します。

でも、その後の研究でテストステロンを上昇させるというよりも、脳内のテストステロンに対する反応を高めているらしいことがわかりました。

なので、筋肉をつけるのには効果は期待できず、アスリートへの実験でも有効であるという結果は得られなかったそうです。

それでもテストステロンへの反応が高まるためか、用量を増やせば増やすほど性欲が増す媚薬効果があるという結果が出ています。

そのためアメリカのペニス増大サプリにはたいていトリビュラスが含有されています。

ほかにも、抗酸化作用や抗ストレス作用があることも報告されています。

ハマビシの用法・用量は?

カプセル

ハマビシ抽出物(60%サポニン抽出物)を性欲亢進の目的で利用する場合は伝統的に1日に200~450mgを服用します。

実際にはもっと低用量でいいのではないかと考えられています。

乾燥粉末でしか手に入らない場合は2~5gで煎じて服用します。

ハマビシの副作用は?

活性酸素を取り除くイメージ

もともと神農本草経の上品に選ばれる生薬なので、副作用の心配はないのですが、欧米では草木部分は安全でないとして流通を禁じている国もあります。

日本でもスペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)の報告を受けて2015年にハマビシを含むサプリメントに関する注意喚起を行いました。

「ハマビシ」を含むサプリメントに注意
平成27年7月28日

 ハマビシ成分を含むサプリメントは、インターネット等で海外製のものが販売されていますが、注意が必要です。

 ハマビシの「果実」は、日本では医薬品成分とされており、いわゆる健康食品や食用に供することは禁止されています。
 そして、ハマビシには、神経系、筋肉、肝臓及び腎臓への影響が報告されており、ハマビシの草木部分についても、一部のEU加盟国は食品サプリメントへの使用は安全でないとして流通を禁止しています。

 スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)は、食品サプリメントへのハマビシ(Tribulus terrestris)の使用のリスクに関する報告書を公表しましたが(7月20日)、草木部分の使用について安全であると評価するための十分な毒性学的データはなかったとしています。そして、食品サプリメントにおけるハマビシ(果実、地上部の草木、その抽出物のいずれの場合も)の最大一日摂取量は薬としての使用量を超えてはならないとしています。

この文章を見る限り、注意のポイントは2点。草木部分は安全性の保証がないということと、果実の部分も摂取量を守れということです。

つまり、日本では果実しか利用が認められていないし、用量を守ればこれまでと変わらず問題なく服用できます。

実際、漢方生薬としてハマビシは今まで通り流通しています。

輸入のサプリメントについてもヨヒンビン同様に、きちんと用法用量を守れば問題なく利用できるでしょう。

まとめ

天然ハーブの中でも数少ない媚薬効果のあるハマビシ。

ヨヒンビンはちょっときついという人にはいいと思うのですが、残念ながら日本ではサプリメントがありません。

医薬品なのでしょうがないんですが、ハマビシを原料に使った精力剤を作ってくれればいいのになぁ。

ハマビシの効果を体験したい場合は、漢方生薬の蒺藜子を飲むか、個人輸入でトリビュラスのサプリメントあるいはペニス増大サプリメントを飲むしかないようです。

管理人が飲んでいるメイルナイトロにも含まれています。あの効果はヨヒンビンだけじゃなくハマビシの効果もあるんでしょうね。