ネナシカズラ
photo by Bogdan

管理人は莵絲子(としし)という名を見たことも聞いたこともありませんでした。知ってました?

漢方生薬としては日本で使われることはめったにないそうですから、知らないのも無理はないですね。

ところがですよ、意外にも精力剤の原料としては非常に定番なんですよ。

ざっと挙げてみると、ナンパオ、ビルトンハイ100、オットビン 内服液DX 、ニューゼナ FIII、ロクジュウオウ ストロングキング、 ユンケルファンティ、ユンケルスター などなど有名精力剤・強壮剤に軒並み採用されているんですね。

このことは莵絲子の効能が確かなものだからにほかなりませんが、この莵絲子という生薬は一体何者なんでしょう?

今回はこの謎の生薬、莵絲子についてまとめてみました。

莵絲子とは?

莵絲子
photo by 久弘 劉

莵絲子はヒルガオ科(Convolvulaceae)のネナシカズラ(Cuscuta japonica Chois. )およびハマネナシカズラ(Cuscuta chinensis Lam.)の成熟種子を乾燥したものです。

ヒルガオ科に属するということはあのアサガオと同じ仲間なんですね。

ところがこのネナシカズラという植物、ちょっと常識とかけ離れた奇妙な特徴を持っているんです。

それはなんとこの植物、根も葉も持たない寄生性のつる植物なんです。

つまり光合成をしない。

他の植物に絡みついて、吸盤で密着して寄生根という根を相手の植物と融合させます。

そこからチューチューと宿主の栄養を横取りするという植物です。

古代中国では、その姿が他の植物から精を吸い取っているように感じられたためか、強壮・強精剤として利用されてきたんです。

あの最古の本草学の書物、神農本草経の上品としてすでに記載されています。

今も中国では普通に流通しています。

一方、日本では、莵絲子は知名度がないことからわかるようにほとんど漢方生薬として使われることはありません。歴史的にも利用されていたフシがないのです。

日本へは伝わらなかったのか、伝わったけど何らかの理由で広まらなかったのかはわかりません。

日本でも全国的に自生している植物なんですけどね。

日本だけでなく、欧米でも全く普及していないようです。

種はかなり小さなものなので集めるのに手間がかかるためか、供給が少ないのか、どうしてなんでしょう?

莵絲子の効能・効果は?

中国での利用しかありませんが、漢方では強壮剤、強精剤、インポテンツの治療など、われわれ悩める中高年男性のためにあるような効能があります。

他には食欲不振、泥状便、下痢など消化器疾患や腎炎、生理不順などにも使われます。

この効能を見ると、日本の精力剤に利用されているのは納得ですね。

日本では第2類医薬品に指定されていその効能も確かなものです。

 

管理人管理人

先に述べた精力剤はすべて医薬品です。第2類医薬品に指定されているためサプリメントには使えないんです。
マカやクラチャイダムとの共演をみてみたいのですが、無理そうですね。

莵絲子の用法・用量は?

散剤としてあるいは煎剤として1日に5~15gを服用します。

ほかに、薬用酒を作って飲む方法もあります。

ホワイトリカー1Lに莵絲子100g、グラニュー糖150gを入れて冷暗所で2~3ヶ月保存します。

3ヶ月で莵絲子は取り除きます。

1日におちょこで2~3杯を飲用します。

莵絲子副作用は?

活性酸素を取り除くイメージ

神農本草経の上品に分類されていることから、効きは穏やかで副作用の心配はまずないでしょう。

中国ではその後も今に至る長い間、生薬として用いられていることからも安心して利用できます。

ただ、漢方で血虚・熱証といわれる状態で用いると便秘になるとされています。

血虚とは、血が不足していることで、貧血や生理中の女性などが当てはまります。

熱証とは、発熱やほてり、顔色が赤い状態をいいます。

まとめ

莵絲子は全く知らない生薬でしたが、その効能はかなり魅力的です。

精力剤の原料として用いられている生薬なので、もっと普及しても良さそうなんですけどね。

莵絲子はメインの成分にするほどには、ガツンと効くタイプではないんでしょうか。

情報が少ないので判断できません。

知っている人がいれば教えてください。