生活習慣病でEDリスクの高い男性

現代人は、便利になった社会や豊かになった食生活を手に入れる代わりに、運動不足やストレス、栄養過多や偏食によって、昔の時代にはなかった生活習慣病に悩まされるようになりました。

生活習慣病と呼べるものとしては、がんアルコール性肝疾患肥満歯周病循環器病高血圧糖尿病高脂血症高尿酸血症などがあります。

中でも代表的なものとして、”死の4重奏”と呼ばれる肥満・糖尿病・高脂血症・高血圧の4つが挙げられます。

これらは自覚症状もなく病気が進行して、そのまま病気に気づかずに、あるいは病気に気づいても「大丈夫だろう」と軽くみてしまい、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞で亡くなってしまう怖い病気です。

別名”サイレントキラー”とも呼ばれるゆえんです。

実はこれら”死の4重奏”の肥満・糖尿病・高脂血症・高血圧はEDと非常に関連があるのです。

テストステロンの低下からくるEDも生活習慣病と深い関係

メタボでED以外に生活習慣病のある男性

男性ホルモンであるテストステロンの主な作用は筋骨隆々の体型を作り、体毛を濃くして、生殖器を発達させて男性としての特徴を形作ります。

いわばテストステロンは男の本質といっていいでしょう。

外見だけでなく、攻撃性や支配性などの性格面への影響も強く、イケイケの経営者や喧嘩っ早い人はきっとテストステロンが多いはずです。

その手の人が愛人を作ったり、女遊びが激しいのはテストステロンのせいかもしれません。

逆にテストステロンが減少してくると性欲が低下し、男性でも更年期障害が起こってきます。そして、その症状の1つとしてEDが生じます。

その他、テストステロンは脂質代謝にも関係しており、研究の結果、次のようなことがわかっています。

テストステロンが減少してくると、内臓脂肪がつきやすくなります。反対に、テストステロンを補充すると内臓脂肪は減少します。
テストステロン値が低い男性はメタボリックシンドロームになりやすいことがわかりました。
メタボリックシンドロームの人は糖尿病・脳梗塞・心筋梗塞が起こりやすいことがわかりました。

これらのことから、EDの原因でもあるテストステロンの減少は、生活習慣病とも関係がありそうなことがうかがえます。

アメリカにおいて、もっと直接的にEDと生活習慣病の関係を調べた研究があります。

研究の対象者は、EDではあるけれどそれ以外は一見健康な男性たちです。彼らの体の状態を詳しく調べてみると次にようなことが判明しました。

  • 4割の人が高血圧になっていました。
  • 4割の人がコレステロール値が異常でした。
  • 2割の人がすでに糖尿病になっていました。
  • 全体の1割の人にうつが認められました。

これらの結果から、やはりテストステロンとEDと”死の4重奏”には密接な関係があることがわかります。

では実際に”死の4重奏”とEDにどのような関係があるのでしょうか?

調べてみると、それらの病気が成立する過程で血管がどんどんダメになっていくことに共通点がありました。

EDは脳梗塞や心筋梗塞の前兆

EDが前兆となる動脈硬化
EDから心筋梗塞へ

”死の4重奏”において起こっているのは動脈硬化という血管の異常です。

上の図のように、動脈硬化では血管壁にコレステロールなどが溜まり、弾力がなくなった上に内腔がどんどん狭くなっていきます。

最終的に狭くなった部分の血流が異常になると血栓ができて血管が詰まってしまいます。これが脳や心臓で起こると脳梗塞心筋梗塞になるのです。

この動脈硬化はけっして脳や心筋に起こりやすいわけではなく、動脈であれば全身のどこで起こってもおかしくありません。

つまり陰茎の動脈で動脈硬化が起こってしまったものがEDなのです。

では、EDと脳梗塞や心筋梗塞の動脈硬化に違いはあるのでしょうか?

実は、違いは動脈の太さだけなのです。

動脈硬化が起こり始めると細いものから影響を受け始めます。心臓の冠動脈の太さは直径が3~4mmに対して、陰茎の動脈1~2mmしかありません。当然細い陰茎の動脈から影響され始めます。

ということはEDになってしまったら、陰茎だけではなく全身で動脈硬化が起こり始めていて、心臓や脳の動脈硬化がはじまっているということです。つまり、EDは近い将来に脳梗塞や心筋梗塞が起こる前兆と言えるのです。

まとめ

今まで、EDはペニスが勃起しないだけの病気と考えていませんでしたか?

上で述べたようにEDは単に勃起不全というだけではない可能性があります。

「セックスを諦めたから、EDのままで治療しなくてもいいや」

なんて簡単に考えているとEDの影に隠れた生活習慣病がいずれ命を奪ってしまうかもしれません。

EDは将来起こる脳卒中や心筋梗塞の前兆であるかもしれないのです。

このサイトに自ら来た人はセックスを諦めているなんてことはないと思いますが、たとえそうだとしても、EDになったら軽く考えずになるべく病院へ行くことをおすすめします。

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