Rhodiola rosea
photo by Tero Laakso

日本ではほとんど馴染みのないロディオラ。

管理人もまったく聞いたことがありませんでした。

海外では、中国を始め、ロシアや北欧でも古くから用いられてきた強壮剤ハーブです。

多くの研究結果が報告されていて、なぜ日本で普及していないのか不思議なくらいです。

欧米では強壮剤ハーブとして人参が非常に人気ですが、ロディオラはそれに次ぐ支持を受けています。

いずれは日本でも精力剤として知られるようになるであろう、期待のロディオラについてまとめました。

ロディオラとは?

Rhodiola rosea
photo by Tero Laakso

ロディオラは正式にはRhodiola Roseaといい、ベンケイソウ科ベンケイソウ属の多年生植物で学名はHylotelephium erythrostictum。。

日本では弁慶草(ベンケイソウ)あるいはイワベンケイと呼ばれ、各国で Arctic root(北極の根)、Rose rootやGolden root(ゴールデンルート)などの別名を持ちます。

成長すると最大80cmほどになる植物で、北ヨーロッパやロシア、中央アジアの標高1,000~5,000mの高地や北米の海岸線など世界中に広く分布します。

日本では、東日本や北海道の高山地域に自生していますが、薬草として中国から伝来したものが野生化したものだといわれています。

中国では古くから紅景天という生薬として用いられていて、最古の本草学の書『神農本草経』に上品としてすでに記載されています。

世界中でも昔から強壮剤として活用されていて、あのバイキングも体を強く保つために伝統的に使用していたのです。

 

管理人管理人

精力剤ハーブは非常にたくさんありますが、世界中に広く分布して各国で活用されているものは稀有です。他にはニンニクくらいでしょうか?
なぜ、日本では知られていないのでしょう?

ロディオラの効果・効能は?

漢方薬

昔の中国の人たちはどのような目的でロディオラ(紅景天)を用いたのか見てみましょう。

景天、一名戒火、一名愼火、味は苦、平。川谷に生ず。大熱、火瘡、邪悪の気を治す。華は女人、漏下、赤白を治す。身を軽くし、目を明らかにす。

高熱(大熱)や火瘡(やけど)、感染症(邪悪の気)などの治療に用いたようです。また、女性の不正出血(赤白は血と粘液が出ること)を治します。体を軽くして目をはっきりとさせるとしていることから、滋養強壮剤としても利用されていたようですね。

当時から強壮剤としておおいに使われていたようですが、今ではその効果が主となり、中国を含め世界中で疲労回復、滋養強壮、長寿など体を強くするためのハーブとして用いられています。

肉体だけでなく、精神も強くクリアにする効果があるとして、うつや認知機能向上、精神の疲労回復剤としても活用されています。

ロディオラに含まれる成分は?

ロディオラは根を乾燥させて生薬としたり、根から精製した抽出液をサプリメントとして用います。

ロディオラの根には次のような成分が含まれていることが判明しています。

  • チロソールとそのグルコース配糖体のサリドロサイド(Salidroside)が主な生理活性物質であると考えられています。
  • ロザビン類(Rosavins):ロジン(Rosin)、ロザリン(Rosarin)、ロザビン(Rosavin)
  • Viridoside
  • ロタウストラリン(Lotaustralin)
  • ゴシペチン(Gossypetin)
  • Benzyl-O-β-glycopyranoside(グリコピラノシド)
  • プロシアニジン(Procyanidin):ポリフェノール
  • フェノール類:ガリウム酸、桂皮酸
  • β-シトステロール

チロソール、サリドロサイド、ロザビン類は、ココアに含まれる食物繊維として知られるリグニンと同じフェニルプロパノイド化合物です。

 

さらに、ロディオラには以下の精油(エッセンシャルオイル)が全部含まれています。

  • デカノール(n-Decanol):30.38%
  • ゲラニオール(Gerianol) :12.49%
  • 1,4-p-menthadien-7-ol :5.10%
  • リモネン(Limonene) :4.91%
  • α-ピネン(α-Pinene) :4.69%
  • β-ピネン(β-pinene):1.47%
  • サビネン(sabinene ):1.45%
  • β-ミルセン(β-Myrcene):2.25%
  • 3-カレン(3-Carene) :2.04%
  • β-フェランドレン(β-Phellandrene) :2.31%
  • p-サイメン(p-Cymene ):2.97%
  • n-オクタノール(n-Octanol) :2.77%
  • リナロール(Linalool):2.31%
  • ドデカノール(Dodecanol ):3.67%
  • Cumin alcohol :2.66%

ロディオラの科学的な研究は?

マカの効能の研究報告

世界中に普及しているロディオラは、その薬理作用や効果についてさまざまな研究がされています。

ここではわれわれ中高年男性の性機能に関連しそうな文献をピックアップしてみます。

ロディオラには長寿の効果が確認されている

長寿というのは直接、勃起力に関係ないようで関係があります。

男性の性機能低下の多くは、年齢に伴って血管や睾丸が衰えて出てくるものです。老化を止めることは性機能が低下していくことの予防になります。

精力剤に長寿の効果を持つ生薬やハーブが含有されているのはそういう作用を狙っているのです。

ロディオラは虫レベルの研究ではありますが、寿命を10~20%程度も延長させる効果が報告されています。[1,2,3]

いくつもの研究で再現されているので、ロディオラの長寿効果は間違いなくあると考えられています。

これからは動物や人間での研究が出てくるかもしれません。

ロディオラはメンタルの疲労やストレスを軽減する効果が確認されている

精神的な疲労や溜まり溜まったストレスはEDの原因としてよくあります。

体は元気で朝勃ちはあるのに、いざという時に使い物にならないタイプのEDですね。

ロディオラはこのようなEDに効果があるかもしれません。

人の研究で慢性的なストレスによる疲労を軽減する作用があったと報告されています。[4,5,6,7]

やはりメンタル面でもロディオラは効果がありそうです。

ロディオラはうつに対してもかなり効果的

うつも心因性のEDでおなじみの原因です。

さらに、うつを治療する抗うつ剤がEDを引き起こすこともあります。

うつになると2重にEDリスクが高くなるということです。

ロディオラを継続的に服用することで、不眠症や感情の不安定さが改善されることが報告されています。[8]

ロディオラは体の疲労に対しても効果がある

適度に疲れていると性欲が増してやたらとセックスしたくなるのは誰もが経験あると思います。

ところが行き過ぎて、疲労が蓄積してくるともはやセックスする気にもなりませんね。

ロディオラには疲労した体を保護し、回復しやすくする作用があると報告されています。[9]

面白いのは運動による疲労にはあまり効果がないようです。慢性的な疲労に効くみたいですね。

 

管理人管理人

昔から用いられているように強壮剤としての作用が研究でも確認されています。

先人たちは理にかなった使い方をしていたんですね。体験だけからそのことに気づいたなんてすごいです。

ロディオラの用量・用法は?

推奨用量

一般にはロディオラを抽出したサプリメントを使用します。

目的によって2つの使い方をします。

毎日、疲労しないように予防的に用いる場合は、1日に50mgの低用量で効果があります。

疲労している時、ストレスを感じている時に、直ぐに効果を上げたい場合には288~680mgと多めの用量を服用します。

しかし、ロディオラはベル型の作用曲線を描くため、680mgを超えるぐらい過剰に摂取すると逆に効果がなくなってしまうので注意が必要です。

ロディオラの副作用は?

活性酸素を取り除くイメージ

ロディオラには特に副作用はなく、禁忌情報もありません。

妊婦や子供に関しては情報がないので飲むのを控えるようにした方が無難です。

過剰に摂取した場合は、興奮しやすかったり不眠になる可能性が報告されています。[10]

まとめ

日本で普及していないのが不思議なくらい、世界中で強壮剤的な精力剤として、滋養強壮剤として、スマートドラッグとして活用されています。

偽物のロディオラサプリメントも出回っていることが、その人気を物語っています。

日本にも自生しているハーブなので、もっと日本の精力剤に積極的に含有してもらいたいですね。

管理人も一度試してみたいと思っています。

ロディオラを試してみたい人は、海外のサプリメントなら手に入れることができますよ。

参照

1. Wiegant FA, et al Plant adaptogens increase lifespan and stress resistance in C. elegans . Biogerontology. (2009)

2. Schriner SE, et al Decreased mitochondrial superoxide levels and enhanced protection against paraquat in Drosophila melanogaster supplemented with Rhodiola rosea . Free Radic Res. (2009)

3. Schriner SE, et al Extension of Drosophila Lifespan by Rhodiola rosea through a Mechanism Independent from Dietary Restriction . PLoS One. (2013)

4. Spasov AA, et al A double-blind, placebo-controlled pilot study of the stimulating and adaptogenic effect of Rhodiola rosea SHR-5 extract on the fatigue of students caused by stress during an examination period with a repeated low-dose regimen . Phytomedicine. (2000)

5. Spasov AA, Mandrikov VB, Mironova IA The effect of the preparation rodakson on the psychophysiological and physical adaptation of students to an academic load . Eksp Klin Farmakol. (2000)

6. Darbinyan V, et al Rhodiola rosea in stress induced fatigue–a double blind cross-over study of a standardized extract SHR-5 with a repeated low-dose regimen on the mental performance of healthy physicians during night duty . Phytomedicine. (2000)

7. Shevtsov VA, et al A randomized trial of two different doses of a SHR-5 Rhodiola rosea extract versus placebo and control of capacity for mental work . Phytomedicine. (2003)

8. Perfumi M, Mattioli L Adaptogenic and central nervous system effects of single doses of 3% rosavin and 1% salidroside Rhodiola rosea L. extract in mice . Phytother Res. (2007)

9. Hung SK, Perry R, Ernst E The effectiveness and efficacy of Rhodiola rosea L.: a systematic review of randomized clinical trials . Phytomedicine. (2011)

10. Rhodiola rosea. Monograph. Altern Med Rev. 2002 Oct;7(5):421-3.