黄耆

黄耆と書いて「おうぎ」と読みます。

これまた管理人は全く聞いたことのない生薬でした。

中国ではメチャメチャ人気の生薬だそうで、人参よりも支持されているんだとか。

日本でも知る人ぞ知る生薬なんでしょうね。

実際、日本の精力剤原料としては定番の生薬で、第3類医薬品に指定されているため医薬品の精力剤に限られますがかなりの数の製品に使用されています。

主なところでは、ヒヤクゴールド(原料は人参と黄耆のみという男前な精力剤です)、ナンパオ、薬王の春源精、若甦インペリアルソフトカプセルα 、至宝三鞭丸 、日水補腎片、活力‐Mなどに含有されています。

ドリンク系の精力剤でも、ニューゼナ FII、ニューゼナ FIII、ユンケルファンティ、サモンビガーI 、若甦インペリアル内服液α、ナンパオ源気 、ユンケルスターなどに入っています。

今回はこの黄耆の正体について探ってみました。

黄耆とは?

黄耆
photo by 素珍 徐

黄耆はマメ科(Leguminosae)のキバナオウギ(Astragalus membranaceus Bunge)またはナイモウオウギ(Astragalus mongholicus Bunge)の根を乾燥したものです。

中国西北部原産の多年草で、日本でも栽培が行われています。

黄耆は中国での生薬としての歴史は古く、最古の本草学の書、神農本草経に上品として記載されています。

当時は強壮薬としてより、化膿性疾患の治療薬として主に用いられていたようです。

黄耆、一名戴□(たいさん)、味は甘、微温。山谷に生ず。□疽、久敗瘡、膿を排し痛を止め、大風癩疾、五痔鼠瘻、虚を補い、小皃百病を治す。

このように化膿性疾患、ハンセン病、痔や小児のさまざまな病気に用いると記されています。

日本を含む中国以外の国では、黄耆はほとんど利用されていなかったようです。

現在は中国産の黄耆が日本や東南アジアへと輸出されているので、海外でもそれなりに利用されているみたいです。

その例が日本での精力剤原料としての利用なのでしょう。そのほか、当帰飲子や補中益気湯などの有名な漢方処方にも含まれています。

中国では補薬(体力を補う薬)の長とされ、人参と同等の効果がある上に人参よりも安価なので、非常に人気が高い生薬です。

日本でもますます、その活躍の場を広げていくでしょう。

 

管理人管理人

当帰飲子や補中益気湯などのメジャーな漢方処方に使われているくらいなので、知らないうちに服用しているかもしれませんね。

黄耆の効能・効果は?

黄耆に含まれる主要成分には以下のものがあります。

  • サポニン(Astragaloside I~VIII)
  • ステロール(β-Sitosterol)
  • イソフラボン(Formononetin、2′,3′-Dihydroxy-7,4′-dimethoxyisoflavoneなど多数)
  • アミノ酸(カナバニン、ベタイン、アミノ酪酸など)

このように成分はわかっていますが、黄耆の持つ強壮作用の要となっている薬用成分が何なのかはまだはっきりしていません。

いまのところ有力候補はサポニンが挙げられています。

漢方では、黄耆は強壮作用を中心として以下のような薬理作用があるとされています。

  • 強壮作用
  • 利尿作用
  • 止汗作用
  • 排膿作用

 

黄耆のこれらの作用から以下のような症状に用いられます。

  • 虚弱体質
  • 栄養不良
  • 汗機能不全
  • 急性あるいは慢性腎不全

 

黄耆は主に体表(皮膚や皮下)の気を補うといわれ、人参は五臓の気を補うとされます。

なので、黄耆と人参を組み合わせれば最強の強壮剤となりますね。

 

管理人管理人

黄耆と人参の最強コンビを第一三共がヒヤクゴールド という製品で実現しています。
へたな精力剤より効きそうですね。

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黄耆の用量・用法は?

カプセル

黄耆単独では煎じて、あるいは散剤として服用します。

用量は幅があって、3~6gとする人や、9~15gとする人もいます。

上に挙げたヒヤクゴールドでは、1日量に黄耆として1.2g分入っています。これは少ないように感じますが人参との合剤であるためでしょう。

 

管理人管理人

一般に生薬を煎じて単独で服用する場合は、けっこう適当に量が決められている気がします。
これは生薬特有の量というより、煎じてあるいは散剤として服用する際の適量なんじゃないですかね。
だから生薬の種類がなんであれ、たいがいこのくらいに量が指示されています。

黄耆の副作用は?

活性酸素を取り除くイメージ

黄耆は、古くは神農本草経に上品として記載され、長年に渡って多くの人が利用してきた生薬ですから、安全性には問題がないでしょう。

誰もが、強壮剤や精力剤として安心して試すことができます。

先のヒヤクゴールドでは、使用上の注意として胃部不快感が出る可能性があることのみ、能書に記載されています。

まとめ

日本では人参の陰に隠れて、あまり知られていない黄耆ですが、きっと風邪や体調不良のときに飲んだ精力剤でお世話になっているはずです。

わざわざ黄耆を飲むということは、これからもなさそうですが、何かにつけて僕らの健康を支えてくれるでしょう。

でも、黄耆と人参コンビのヒヤクゴールドはちょっと試してみたいですね。