巴戟天

巴戟天と書いて”はげきてん”と読みます。

聞いたことないですよね。管理人も全く知りませんでした。

いろんな精力剤の原料を調べていて、いくつかに配合されているのを見て「これは何だ?」と思っていたんです。

ナンパオ、至宝三鞭丸、ニューゼナ FII、ダダンIIなどに含まれています。

で、調べてみると日本ではほとんど知名度がありませんが、中国では、ごく一般的な生薬の1つみたいです。

今回は、この巴戟天について調べてみました。

巴戟天とは?

ハゲキテン

巴戟天はアカネ科のハゲキテン(Morinda officianalis How)の根を乾燥してた生薬です。

中国での巴戟天の歴史は古く、最古の本草学(中国の医薬の学問)の書物、『神農本草経』に上品としてすでに掲載されています。

主に広東省などで栽培されていて、他の木に巻きついていくツル性植物の一種です。

その根はところどころがくびれたような特徴的な形をしていて(連なったソーセージみたいな感じ)、ニワトリの腸にも似ているので鶏腸風とも呼ばれるそうです。

この巴戟天、日本でも同じような植物が健康のために用いられています。

健康食品として有名なノニジュース。聞いたことありません?

あのノニジュースの原料である沖縄原産のヤエヤマアオキは、巴戟天と同じMorinda属の植物です。

こちらはインドネシアなどの東南アジアやオセアニアにも分布し、生薬としてさまざまな用途に使われています。

巴戟天の効能・効果は?

漢方薬

当時の中国の人たちは、どのような目的で巴戟天を用いていたのかを見てみましょう。以下は神農本草経の抜粋です。

巴戟天、味は辛、微温。山谷に生ず。大風邪気、陰萎不起を治す。筋骨を強め、五臓を安んじ、中を補い、志を増し、気を益す。

大風邪気とは邪気の激しいひどい風邪、陰萎不起はペニスが勃起しないこと、まさにインポテンツ、EDのことを指します。

また、筋骨を強めるというのは足腰や筋力を強くすることをいいます。

『神農本草経』によると巴戟天はこのような目的で利用されていました。

現在はどのような利用をされているかというと、基本的に神農本草経が書かれた頃と変わっていません。

強壮剤として用いられ、ED、頻尿、腰痛やアンチエイジングにも利用されます。

効能としては、あの淫羊霍(イカリソウ)とよく似ているのですが、淫羊霍に比べて巴戟天は全般に効きが穏やかで、女性の冷え性や不妊症などにも使われます。

巴戟天の副作用は?

活性酸素を取り除くイメージ

漢方の分類の上品というのは、日頃の健康のために長期に渡って服用できる穏やかなタイプの生薬が選ばれます。

神農本草経の上品に属している巴戟天は長期に使用しても問題のないものです。

より効きの強い淫羊霍は中品に分類されていますから、巴戟天はそれよりも安全性が高いということです。

中国では一般に4.5g~9gを煎じたり散剤にして服用するそうで、その範囲内なら安心して用いることができるでしょう。

ただし、日本ではほとんど手に入らないようで、ナンパオなどの製品原料の一部としてしか効果を体験することはできないでしょう。

まとめ

われわれ精力低下に悩む男性にとって、効果効能が強壮やEDなどドンピシャなんですが、知名度が低いためか、非常に高価なためか単独でその効果を試すことはできないようです。

また、中国以外ではほとんど利用されていないため研究も進んでおらず、成分についてはある程度分かっていても薬理作用など詳しいことは分かっていないみたいです。

近年、同類のノニが注目されているので、それにともなって巴戟天も精力剤としてもっと活用されていくかもしれません。

これからの普及次第ということになりそうです。