スイカ

精力剤に入っている成分でアルギニンについでよく見かけるのがシトルリンです。

アルギニンのほうがメジャーなのですが、シトルリンは効力の高さや副作用がほとんどないなど、アルギニンを凌ぐパフォーマンスを持つすぐれた成分です。

もともとはウリ科の植物に含まれている成分で、1930年にスイカの果汁から日本の科学者が発見しました。

スイカの学名をCitrullus vulgarisと呼ぶことからこの成分はシトルリンと名付けられました。

先にアルギニンが血管を拡張させるNO(一酸化窒素)発生に重要な役目を果たしていることが明らかになって注目されていましたが、最近になってシトルリンがその反応に深く関わっていることがわかり俄然注目を集めています。

シトルリンとは?

メロン スイカ

シトルリンはちょっと変わったアミノ酸の一種です。

アルギニンはタンパク質を構成するアミノ酸ですが、シトルリンは遊離アミノ酸といってタンパク質を構成せずに、単独のアミノ酸として体内に存在します。

スイカのようなウリ科の植物に多く含まれていますが、動物性の食品からは補給することはできないのです。

同じウリ科のメロンやきゅうりなどにも含まれていますがスイカの含有量がもっとも多く、100gあたりメロン50mg、きゅうり9.6mgに対してスイカでは180mgも含まれています。これはスイカを6分の1食べればシトルリンの1日の推奨摂取量に達します。

 

管理人管理人

スイカはかなり優秀なシトルリン供給源なのは間違いないですが、毎日この量を食べるのはなかなか難しいですね。冬場は手に入りにくいし高いですからね。

シトルリンの働きは?

先述のようにシトルリンはアミノ酸なのにタンパク質を構成しません。

では、体の中でタンパク質を作らずにどんな働きをしているのでしょう。

それを理解するには、まずNOとアルギニンの働きを知っておきましょう。

血管をゆるめるNO、つまりは勃起を起こす張本人!

ペニス解剖図

NOは血管が拡張する時に非常に重要な役割を果たしています。血管が拡張する際の主役となる物質なのです。

血管は体中に存在するので、血管をゆるめて血圧を下げる時には全身でNOが必要になります。

ところがNOというのは一酸化窒素という気体。どこかに蓄えて置くことはできません。

また酸素や二酸化炭素のように効率よく血液で運ぶこともできないのです。

では、どこからNOはやって来るか?

実はNOのほとんどは血管内皮(血管を内張りしている細胞)で作られます。

血管内皮で発生したNOは血管を取り巻いている平滑筋に拡散して細胞内にcGMPを生成します。このcGMPが直接、平滑筋を弛緩させるのです。

つまり血管は自前でNOを発生させてcGMPを作り、自ら弛緩するという自給自足的な反応を行っているというわけですね。

NOは血管内皮のほかに特定の神経からも発生します。

その代表がペニスにある神経組織なのです。

性的な刺激やペニスへの物理的な刺激があるとこの神経からNOが発生してペニスの平滑筋を弛緩させます。すると血流が増大して海綿体に血液が溜まり勃起が始まります。

その刺激によりペニスの血管内皮からもNOが発生して、さらに血管が広がったペニスは大量の血液が充満して硬くなり勃起が完成します。

NOが勃起にいかに大事な役割を果たしているかがわかると思います。

 

管理人管理人

バイアグラは、cGMPを分解するホスホジエステラーゼ(PDE5)の働きを邪魔して、生成されたcGMPの濃度を増やすことで勃起しやすくします。
NOを増やすことができればcGMPが増えるので、バイアグラと同じような作用が期待できます。

アルギニンはNOの供給源

血管内皮でNOが何から生成されているのかというと、精力剤の定番アミノ酸であるアルギニンからできるのです。

このアルギニンからNOを作る時にとともにできるのがシトルリン。

シトルリンはさらにアルギノコハク酸になり、ふたたびアルギニンに変わります。

NOサイクル

このサイクルをNOサイクル(NO回路)といい、このサイクルがあるから血管内皮が自前でNOを作ることができるのです。

アルギニンを摂取するとこのサイクルに燃料を注ぐようなもので、NOが増加して血管が拡張するというわけです。

NOには抗酸化作用もあるので、継続的に摂取することで血管をしなやかにして生活習慣病による動脈硬化を防いでくれます。

 

管理人管理人

老化や生活習慣病によってすでに血管内皮にダメージがあるとNOが十分作られません。
そのために血管が拡張せずに血管に血餅などのゴミが貯まりやすくなります。
これが動脈硬化の始まりですから、NOを補給してあげることはとても大事です。
動脈硬化の初期症状ともいえるEDに効果が期待できるのは当然ですね。

アルギニンより効果的なシトルリンの補給

尿素回路とNOサイクル

シトルリンは経口で摂取して体内に吸収されると、腎臓などの細胞で尿素回路によってアルギニンに変換されます。

結局アルギニンに変わってしまうのなら、アルギニンとシトルリンどちらを摂取しても同じようなものと思うかもしれません。

でも、ぜんぜん違うんです。

アルギニンを経口で摂取すると一時的に血液中のアルギニンが増えますが、肝臓で分解されてすぐに減ってしまいます。

ところが、シトルリンは肝臓で分解されにくいので、摂取後長いあいだ血中アルギニンが増加したままになります。

アルギニンの濃度がずっと高いということは、それだけ長くNOの発生を促進できることになります。

 

管理人管理人

それでは、シトルリンさえ取っていればいいじゃないかという話になりますが、必ずしもそうとはいえません。
アルギニンとシトルリンをコンビネーションで摂取するとより効果が高いという報告がいくつもあるのです。

シトルリンの効果は?

しなやかな血管

シトルリンはアルギニンに変わり、変換されたアルギニンがNOを産生します。

なので、シトルリンの効果はNOの作用によるものと言えます。

NOの作用を簡単にまとめてみると

  • 血管の平滑筋を弛緩させる⇒血管を拡張させる
  • 血小板の凝集を抑制する⇒血餅ができにくくして、血管をつまりにくくする
  • 抗酸化作用⇒血管内皮をいつまでもしなやかに保つ
  • LDL(悪玉コレステロール)の酸化を防いで、血管内皮への酸化LDLが付着するのを防ぐ⇒血管内皮をいつまでもしなやかに保つ
  • NOは脳の神経組織でも生成されていて血流を増加させて脳の機能を高める

など、血管をいつまでも健康に保つ作用が目白押しです。

 

”老化は血管から始まる”といいますから、シトルリンを摂取してNOを増やすことはアンチエイジングにつながります。

また、血管の健康が損なわれるままにしておくことは動脈硬化へとつながります。

シトルリンを継続的に摂取することは動脈硬化を予防して、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ効果が期待できるのです。

動脈硬化で拡張しなくなったペニスの血管はEDの原因となりますから、シトルリンはEDへの効果も期待できます。

実際に人の研究でEDの人にシトルリンを1ヶ月続けてもらったところ半数の人で効果が認められたと報告されています。

 

管理人管理人

シトルリンを摂取すればNOが増加するのですから、EDに効果があるのは当然かもしれません。
しっかり続ければ結果がついてくるはずです。

シトルリンの副作用は?

活性酸素を取り除くイメージ

シトルリンは安全で、副作用がほとんどありません。

大量に飲んでも細胞に取り込まれて、速やかにアルギニンに代謝されます。

人で、アルギニンは10g飲むと下痢を起こすことがあるのですが、シトルリンは15g飲んでもそのようなことはありません。

長期にわたり安心して続けることができます。

まとめ

シトルリンはNOを増加させて勃起機能を改善する効果が大いに期待できます。

ただし、性欲亢進や精力アップにはあまり効果が期待できないでしょう。

長期的にはアルギニンの効果で持久力のアップも期待できます。

シトルリンとアルギニンは表裏一体の関係なので、コンビで使うとさらなる相乗効果がありそうです。

そのあたりは調べた上で別の記事で紹介したいと思います。

↓マカ・クラチャイダムのアルギニンとシトルリンの相乗効果を体験できる↓