エゾウコギ
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エゾウコギという生薬を知っていますか?

名前は聞いたことがあっても、どのようなものかはよく知らない人が多いんじゃないでしょうか。

実はこのエゾウコギは精力剤生薬としては定番で、よく知られた精力剤の原料として使われているのです。

主なところでは、薬王の春源精、ユンケルゾンネロイヤル、ダダンII、百年の活力 砂漠人参カンカ 、百凱王、七宝人参 、マカEXセット、ゼファルリン、リザベリン、ヴィトックスα 、二回戦、オット精パワーに含有されています。

これだけの精力剤に使われているということは、それだけエゾウコギの効能がすぐれているからでしょう。

では、このエゾウコギというのはどのようなもので、どのような効能があるのでしょう?

エゾウコギとは?

ソビエト連邦

エゾウコギとはウコギ科(Araliaceae)ウコギ属のエゾウコギ(和名:蝦夷五加)(学名:Acanthopanax senticosus Harms)の根や根茎を乾燥した生薬です。

学名のアカントとは”茨”のことで、パナクスとは”万病を治す”という意味です。つまり”万病を治す茨”の意味なのです。

別名で刺五加、五加皮、五加参あるいはシベリア人参とも呼ばれます。

エゾウコギはシベリア、中国北部、朝鮮半島そして北海道と広い範囲に分布する落葉低木です。また、茨や刺五加と呼ばれることからわかるように茎に棘を持っているのが特徴です。

中国では古くは神農本草経に上品として記載されていて、漢方生薬として長く利用されてきました。

近年では旧ソ連で、エゾウコギがオタネニンジン(高麗人参)と同じウコギ科であることから研究が進み、強壮薬として国に認可されました。

また、研究でオタネニンジンよりも強壮効果が優れていると発表されたり、モスクワオリンピックでエゾウコギをソ連の選手団の強化に利用したことから、世界的に注目されたそうです。

日本でも古くからアイヌの人たちの間で民間薬として用いられたといいます。

エゾウコギの薬用成分は?

エゾウコギの有効成分として次のものが分離されています。

  • エレウテロサイド E(リグナン配糖体)
  • エレウテロサイド A,C ~ G(トリテルペノイド系配糖体)
  • イソフラキシジン(クマリン)
  • エレウテロサイドB(シリンギン)
  • クロロゲン酸

 

成分別にその薬理作用を見てみると

  • エレウテロサイド B・・・抗疲労・抗ストレス作用
  • エレウテロサイド E・・・抗アレルギー作用・βエンドルフィン増強作用・抗潰瘍作用・抗酸化作用、さらに腸内細菌の代謝によってエストロゲン作用も持つ
  • クロロゲン酸・・・抗潰瘍作用・抗酸化作用
  • イソフラキシジン・・・鎮静作用・降圧作用

などがあります。

 

ここに紹介した以外にもエゾウコギには多くの成分が見つかっています。

エゾウコギはウコギの中でも、もっとも薬効に優れていると言われ、万能薬に近い効果を示すとされています。

エゾウコギの効能・効果は?

古代中国

エゾウコギは時代とともにその効能がいくぶん変わってきています。

神農本草経によれば、そけいヘルニアなどの腹痛、足が不自由なこと、化膿性病変、膣炎などを治すとされていました。

李氏朝鮮時代の東医宝鑑では、EDや性欲減退に対する強精剤として、女性の陰部のかゆみに対して、あるいは長寿の薬として紹介されています。

中国、明時代の本草綱目では、中風の薬として記載されています。

エゾウコギがいろんな病気に対して用いられてきたことがよくわかります。すなわちそれはエゾウコギが万能薬と呼ばれるほどにさまざまな効能を持っているからにほかなりません。

現代においても、その薬効成分が研究されて多種多様な効能を持つ成分が見つかっているのは先に述べたとおりです。

それらの有効成分によりエゾウコギにはすぐれたアダプトゲン作用があることがわかっています。

アダプトゲンとは、体を非特異的に抵抗力が増加した状態にする作用のことで、特にストレスによって起こる有害な作用に対して抵抗力を増強します。

ストレスとはメンタル的なものだけでなく、暑さ寒さなど肉体的なストレス、外傷によるストレス、病原菌によるストレスなどさまざまなものが含まれます。

つまり、ざっくりと言うと滋養強壮効果と思えば間違いではないと思います。

エゾウコギはこのアダプトゲン作用がオタネニンジンよりも優れています。

体を強くするにはもってこいの精力剤生薬と言えるでしょう。

エゾウコギの用量・用法は?

エゾウコギの薬用酒

エゾウコギは1日に4.5~9g程度を煎じて飲むのが良いとされています。

この量は大雑把なもので、2~4gと記載しているところもあれば、6~15gとしているところもあります。

煎じる以外にもホワイトリカーに漬けて薬用酒として飲むのも効果的です。

 

管理人管理人

実は管理人はかなり前にエゾウコギを白酒(パイチュウ:中国のお酒)に漬けて飲んでいたことがあります。
上の写真は当時のものです。
このときはEDではなかったので、目に見えてハッキリとした効果はありませんでしたが、エッチの方が強くなったのを覚えています。
今、飲めばもっと効果を感じられるかもしれません。
また、漬けてみようかな…

エゾウコギの副作用は?

活性酸素を取り除くイメージ

エゾウコギは神農本草経にて上品に分類される生薬ですから、効きめが穏やかで、長期に服用して体を健康にする目的で用いられます。

なので、特に気をつけるべき副作用はなく、安心して用いることができます。

まとめ

エゾウコギはオタネニンジンよりもすぐれた強壮作用を持っていて、もっと普及してもよさそうなのですが、生育の条件が限られていて成長に時間がかかることもあり、栽培に適さないのです。

たとえ需要が増えたとしても、それに見合うだけの供給をすることができません。

大々的に知れ渡ってしまったら、すぐに品薄になってしまうのです。

なので、知っている人だけの特権としてこっそり飲んで、精力アップに努めましょう。